
看護師フォトグラファーがお届けする
熊本ニューボーンフォト

熟成していく家族の日常写真
2025.09.29ブログ
我が家の日常を撮ってもらいました
【はじめに】
お客様の日常撮影を撮り始める前に、
まずは自分の家族を撮影してもらおうと、思いました
そうすることで、
お客様の気持ちをもっと理解できるかもしれない
そんな気持ちからです
お願いしたのは、
親愛なる 高木あゆみちゃん
今回はまず、彼女の紹介から
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【あゆみちゃんとの出会い】
11年前、健軍神社での七五三撮影
それぞれ別のお客様を撮影している時に出会いました
初めて会った瞬間から
「撮影に対する思いが似ている」と感じ
同じ志を持つ同士のような印象でした
その後、あゆみちゃんは
「世界平和を本気で実現したい」と
ジャーナリストになる夢を語ってくれました
5歳の娘さんと二人で難民取材のため世界へ飛び立ち
その経験は写真絵本
として出版されていますので、是非読んでください!
現在、その娘さんは12歳
帰国後もカメラマンの傍ら
という場を主宰しています
大人も子どもも
自分の気持ちを言葉にする大切さ
それを聞くおもしろさが心地よく
私も時間が合う限り参加していて、
ライフワークのひとつになっています
そんなあゆみちゃんが
私たちの日常を撮影してくれるということで
ただただ安心で、楽しくて、
私たちらしい時間を過ごせることができました
日常撮影のいいところは、
カメラマンによって
感じ取るもの、切り取るものが違うということ
人は多面的ですので
それぞれから見た角度がどれもきっとオモシロイ!
機会があれば、他の方にも撮ってもらいたいです
(でも信頼が一番上に来る条件というのも、
お客さま側になって感じたこと!)
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【撮影前に話したこと】
私は普段から
子ども達のおもしろ行動を写真や動画に納める際に
死ぬ前にこの光景を見たいから、撮らせて!と
お願いしています
しょっちゅう死ぬ前のお願いをするので
見るだけで2年くらいかかりそうだから
既に死ぬ前では無いよね、
とツッコまれたりしながら
そのお願いをすると
思春期で余り写真を撮らせてくれなくなった状況でも
渋々承諾してくれます
来年は家を出る予定の高3息子
年寄りの保護犬を迎えた今
このメンバーでこの家で過ごす日常は
来年には確実に変化する事を
共通認識として普段から話していました
そして今回あゆみちゃんに撮ってもらうにあたり、
家族で「残したい日常」について話し合いました
- 犬の散歩は絶対に撮りたい
- 夏の夕方、娘のランドセル姿の帰宅シーン
- シャワー後に鏡の前でスキンケアする娘
- 息子がゲームをしている部屋(散らかりも含めて!)
- お母さん(私)がゴロゴロしている姿
子どもたちからは
「お母さんのお腹出してゴロゴロ」を
リクエストされましたが
…さすがに勇気が出ず(笑)
それでも、
ゴロゴロしながら犬と戯れる姿は撮ってもらいました
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【撮影当日のこと】
実際の撮影では、息子は掃除機をかけて
“本人いわく”部屋をキレイにし、
娘は「めんどくさい」と乱雑なまま
私は洗面所の鏡だけ拭いて準備しましたが、
キッチンは間に合わず…。
写真見直すと、
間に合ってないのはキッチンだけじゃないな(笑)
撮影中、子どもたちが
「お母さん、今掃除してるよ!
普段の汚いままがいいんでしょ!」
とカメラマンさんにチクり(笑)
この雑然とした乱雑の写真の中に
いつか忘れ去られてしまう宝物が
潜んでいるかと思うと
恥ずかしさよりも残して欲しい気持ちになるから
日常撮影って不思議
夏の夕方、娘のランドセル姿の帰宅シーン
帰宅してシャワー後に鏡の前でスキンケアする娘
息子がゲームをしている部屋(散らかりも含めて!)
お母さん(私)がゴロゴロしている姿
とにかく普段の日常を余すことなく
ぐうたらタイム
この当時毎日訪れていた
1回だけ!一生のお願い!のトランプタイム
最後に絶対撮りたい犬の散歩で公園へ
たくさんの犬がいて興奮している娘
そのくせ、人見知り犬見知りが出る娘も
バッチリ撮ってもらう
緊張していたのは最初だけ
気づけば普段通りに過ごし、
2時間があっという間でした
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【写真がくれる時間】
残してもらった私も含めた家族の日常写真たちが、
5年、10年どんどん熟成されていき
どんな感情でこの時を懐かしみ、
どんな会話を家族でするのか楽しみで仕方ありません
撮影から4ヶ月しか経っていませんが、
大きくなった子ども達でも
日々の経験や心境によって変化があって
今と顔つきが違うように見えます
やっぱり写真は、
時間が経つほどに価値が増すものだと実感しました
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【子育てで気づいたこと】
ここからは少し、自分語りをさせてください
子どもに対して
つい「教育評論家」みたいになってしまうことって
ありませんか?
優しい穏やかな親でいたいのに、そうなれない
それは、
子どもの未来を心から願っているからこその
ダメ出しなのだと思います
「いい子ねぇ」と声をかけてくれる人は、
その子の未来に責任を負わない立場だからこそ、
気軽に言える
でも、そんな言葉に腹が立ったり、
自分に見えていない一面を指摘された気がして
落ち込んだり・・・
実は私自身、両方の経験があります
特に長男には
「私のようにならないで」という気持ちから、
「みんなに優しくリーダー的に」
「スポーツでも勉強でも努力して秀でてほしい」
そんな理想を求め批評ばかりしていました
でもそれは、
私が本来なりたかった「広い心で寄り添う親」とは
真逆でした
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【子どもたちがくれた問い】
そして、離婚や、不登校、発達障害などを経験
うちの子たちはそれぞれの困難に立ち向かい
自分らしく生きたいと全身で表現していました
私は「自分のようになってほしくない」と思いながら
結果的に寂しい思いをさせてしまったり
困難に立ち向かわせてしまっている現実に
自分を責めていて
その当時の私は、
真夜中の嵐の海に投げ込まれたような心境でした
「本当はどんな子どもになってほしい?」
「本当はどんな自分でいたい?」
子どもたちは
困難に立ち向かい自分らしく生きたいと
全身で表現する日々の中で
この問いを、私に与えてくれました
このことでやっと気づけたのです
子の未来や幸せを勝手に決めて、
その子らしさや今をちゃんと見ていなかった事に
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【今、私が大切にしていること】
そこから私は
包括的性教育を学び
「人は自然の一部であり、
安心の中でこそ力を発揮できる」
と自分の核となる考え方に辿り着きました
ご褒美やおどしで関わるのではなく、
安心感と答えを急かさず待つこと
シンプルだけど、現代では難しいこと
その核を大切に日々を重ねていくうちに
実際には真夜中の嵐の頃の状況と
大して変わっていないような現実ですが
私たち家族は未来に希望を持ち
自分らしく生きる幸せに
包まれていく毎日に変化しました
親子の関係だけでなく
関わってくれる全ての子どもが
垣根を超えてそんな学びを与えてくれる
だから、全ての子どもが、
そして元々子どもだった全ての人が
素晴らしいと思わずにはいられません
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【おわりに】
我が家だけでなく
お客様の等身大の家族を写真に残しながら、
その瞬間を宝物のように感じています
長い時間をかけて気づいた
「自分を尊重されない痛み」も
ようやく言葉にできるようになりました
だからこそ私は撮影や包括的性教育の活動を通じて、
自分と違う人間であることを尊重し
だから、あなたはそのままで素晴らしい
というメッセージを胸に
歩んでいきたいと思っています
これからもどうぞよろしくお願いします
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日常撮影やニューボーンフォトを通して感じたこと、
撮影の裏話や、写真への想いを
少しずつ綴っています
これからの更新もゆるゆるとお付き合いください
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Menu
※HPではニューボーンフォトだけの
プランになっていますが
現在は下記の通りで撮影しております
・ニューボーンフォト
赤ちゃんにとって人生の節目で撮る最初の記念撮影
ママにとっては命をかけて産んだ自分へのねぎらいと赤ちゃんへの愛を示す記念撮影
・日常撮影
大切な家族の記憶をパパやママの代わりの視点を持って写真で記録
写真は、記憶の中を照らす道標のようなもの
人生のすべてが記録されていたとしても、
記憶の扉をそっと叩かないと
思い出せない小さな幸せもある
いつも通りの日常は
永遠に続くように思えるけれど
実際は、いつの間にか
あるいは突然変わっていくもの
だから、未来の自分への花向けとして撮る
「節目の写真」だけでなく
家族の大切な日常を残す写真も
きっと必要なのだと思う
5年後、10年後、20年後に手元の写真を見返したとき
そこに散りばめられた
「幸せのかけら」に
気付くことができる
そんな写真を私があなたの代わりに記録していきます
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撮影前に
あなたの大切な人、物、時間をお聞かせください
みなさんが大切にされている人、物、時間を
同じように大切に思って撮影させてくださいね
また、私は看護師の資格も持っています
療養中の方や介護が必要な方、障害のある方など
どんな方のご依頼でもお受けできます
撮影中ご一緒に過ごしている中で、
ご家族の心や体の健康について、育児の悩みなども
遠慮なくご相談ください
お問合せ、お申込のお電話、LINEお待ちしています